震災から2週間

ボンヤリTVを観ることが多かったこの2週間。


壊滅してしまった海岸沿いの景色。
まだまだ物資の行き渡っていない避難所の様子。
福島原発の内部を示したフリップと、聞きなれない単位の数字。
仁科亜希子の子宮頸がん、オシム脳梗塞


唖然、呆然、涙、怒り、苛立ち・ ・ ・ ・


だけどいつまでもボンヤリしていても始まらないよね。
さ、もう前向きに気持ちを切り替えろ〜!自分っ!!
実際に動き出した人たちはもう数え切れないくらいいるし。


例えばケロポンズ
先週の土曜日から広島県内(ポンちゃんのふるさと)9箇所で
「チャリティライブin広島」を始めたそうです。
まだ明日もあさってもあるみたい。
もしお近くにすんでいらっしゃる方はぜひご参加ください!
詳しくはケロポンズのHP
http://www.kaeruchan.net/ を。


長谷川義史さんは紙芝居ライブで描いたご自分の絵を
その場でオークション、そのお金を義援金に寄付されておられる
とのこと。
長谷川さんの日記にその様子が詳しく載せられています。
http://www.eonet.ne.jp/~mousebbb/hasegawahp/top.html
特に3月26日の日記の中に
「まけへんで!」という力強いイラストも載せられていて
これがもう本当に素晴らしい!
ぜひこちらもご覧ください。


さて、中川ひろたかさんのブログに
今回の原発事故に関する村上康成さんのコメントが紹介されていました。
「核に一番神経尖らす我々が許してしまった自業自得」


まったくその通り。
なにやってんだ?日本人。
いや人間。


この文章を読んでふと思い出したのが
かの関東大震災の直後の「赤い鳥」に載せられていた
鈴木三重吉氏のコメント。
震災の様子を子どもたちにもわかるように数ページにわたって詳細に報告し、
最後にものすごく厳しい論調で、だけど的確に
日本人を戒めていた文章があったような気がする・ ・ ・ ・


で、本箱ひっくり返して探したら
あったあった!!
大正12年11月号の「赤い鳥」。
(もちろんウチにあるのは復刻版ね)



「大震火災記」と題して震災の様子が18ページにもわたって
詳細に記録されており、最後にこのような表現が。
「これまで多くの人々はふだんの平和に甘えて、だらけた考えに堕ち 
 無駄の費への多い生活をしていた」
「今度の大震災を機会として根本に態度を改め直し、勤勉質実に
 本当の合理的な生活する習慣を固め上げなければならない」


この文章が書かれたのが1923年。
今からわずか88年前のこと。


考えさせられます。